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何も考えてない(小説)

始まり

私は、何処にでもいる普通の女。年齢は、23歳で特に何か秀でるものもなく夢も目標もない。

短大二年時、就職しなきゃと焦ってはいたが具体的にやりたいことはなく適当に就活をした時に

内定をもらった自動車メーカーに就職した。自動車メーカー入社後、一カ月の研修を終えどんな仕事を

するのかとドキドキだったが実際に行った仕事と言えば、雑務と掃除と電話対応ぐらいだった。

そんな誰でも代わりがきく仕事が嫌になり入社半年で退職した。

退職したのは良かったが特に何か目標や夢があって退職したわけではないので二週間ぐらいは、

のんびり自宅で過ごしていた。

最初の方は、あの雑務から解放された喜びと感動により心が躍っていたがその気持ちも直ぐに薄れ

無駄に自宅でネットサーフィンをしたりネット配信サービスで映画をみたり

ネットショッピングをしたりと兎に角、自堕落な生活だった。

このまま、彼氏も友達もおらずただ自宅で過ごす人生なんて嫌だなーと思ってはいるが

特別何かに強く興味を惹かれるものもなく平凡な毎日だった。

外出して景色をみたり何かのイベントに参加してみようとも思ったが今年大流行した

新型コロナウィルスの影響により外出するのを躊躇ってしまう。また、そもそもコロナの影響で

通常行われているイベントがほとんど行われていなかった。

あーこんな人生嫌だなー。少女漫画みたいにイケメン男子が突然、町で声をかけてきて

そこから二人の距離がどんどん近くなって、、、、、みたいな想像をしながら

近くのコンビニに昼食や夕食を購入しにいく。そして、当然のようにコンビニへ行く途中に

そのようなドラマチック出会いは起きない私の人生なのである。

出会い

退職から一カ月が経った。そろそろ新たな就職先を見つけなくてはいけないと思っている。

パソコンを使い求人を探す日々が続いている。これといって興味があるものはない。

もー人生ってどーしたらいいんだろー、、、、、、、、、、、、。

インスタグラムに出てくる美女たちのような毎日キラキラした日々を送ってみたい、

イケメン彼氏と二人で旅行に行ってみたい、美味しいスイーツを鱈腹食べてそのまま直ぐ寝たい、

なんて妄想をしながら画面を睨み続けて日常が終わっていく。

このままでは、本当のニートになってしまうと思い焦りと不安が出てくる。

携帯代、インターネット代、水や電気等の様々な搾取が毎月行われている。

それらの搾取に立ち向かうためには、嫌でも働いてお金を稼がなくてはならない。

生活するために働いている人、食べるために働いている人、家族を養うために働いている人等

世の中には様々な理由で仕事をして働いてお金を稼いでいる。無論、私の働く動機は、

家でのんびり暮らすことにあるのか、、、、な、、、、と思っている。

こんなことを考えながらも未だ就職先も決まらずワンルームのアパートで一人ポツンと存在している。

なんか無性に悲しい気持ちになってきた。

これではいけないと思うけど、何をしたらいいのかもわからない。

深夜0時を過ぎに何を考えて何をやってんだろーと思ったが家にいると

無性に悲しい気持ちになったので珍しく外に散歩に出かけることにした。

私のマンションは、川沿いに所在してあり川の横の遊歩道を軽く歩くことにした。

初秋だったためか夜風が身体をすり抜けてとても心地良い気分になった。この一カ月間、

最近は、近くのコンビニへ食事を買いに行く以外外出していなかったために

こんなにも心地よい気分を久々に味わっているのだろうか、、、、と川の流れを観ながら思い耽る。

久々に川の水をのんびり見てると川の流水がここ一カ月の雑念や妄念を洗い流してくれるようで

とても気分がよくなった。暫く川の流水を眺めていると反射している月や周りの景色に

自然と目が奪われていた。どれくらいの時間ここに立って川を眺めているのかわからないぐらい

ただただ川の流水と反射する景色を眺めていた。

そうすると、いきなり人の気配を感じたので視線を川から自分の真横に瞬時に移した。

そこに立っていたのは、鼻が異常に隆起し眉毛を太く口は大きい人、、、、ではない何者かだった。

彼なのか彼女なのかわからない物体は、黙って私を見下ろしている。

私がその物体を見た最初の印象は、天狗?ピノキオ?と頭の中に過ったが

天狗のように肌は赤くなくピノキオのように木でできているようには見えない。

強いて言えば、肌色の天狗?ワンピースの実写版ウソップなのかと思った。

その物体は、黙って私を見下ろしている。普通の私なら慌てて声を出して逃げるところだが

その時は、なぜかその物体に魅了されて私もただただその物体の目を見つめた。

『こんばんわ』関西弁で私にその物体は喋りかけてきた。

『こんばんわ』と唖然としながら無機質な挨拶を私も返した。

『今夜は、月が綺麗ですね』と物体が言う。

『そ、、そうですね』と返す。

私の心の中では、景色云々よりお前の存在の方が気になるわっと思い意を決して尋ねることにした。

『あなたは、人なんですか、それとも別の何かなんですか』。

『宇宙人だよ』と答える物体。

『えぇ???、、、、宇宙人???、、、、本当に??』驚いた私は、思わずため口で

物体の返答に対して被せ気味で声を発してしまった。

『証拠を見せようか?』と尋ねてくる宇宙人。

『、、、、、、、、、、、は、、、い、、、お願いします』と戸惑いながら答えた。

すると、その宇宙人は、いきなりジャンプをして川に飛び込んだ。

大きな音と共に水飛沫が上がった。その後、川に上がる大きな波紋をただ眺めて

いつ宇宙人が浮き上がってくるのかと私は、待ちわびた。

5分程度、ただただ川を眺めていたが波紋もなくなりさっき見ていた縦線の川の流れが

はっきり見えるようになっただけだった。

あれは、本当に宇宙人だったのだろうか?と心の中に大きなはてながたくさん出たが

その大きなはてなを解決する術はまったく浮かんでこなかった。

季節もよく寒さや暑さも感じることもなかったのでそのまま川の流れを眺めながら

宇宙人との再会に期待しつつあの物体は、本当に宇宙人だったのかについて思案していた。

一時間ぐらい経っただろうか、一向に宇宙人が顕れる気配もなくあるのは、

美しい三日月と心地よい夜風だった。

私は、諦めて帰宅することにした。帰路もあの宇宙人のことで頭がいっぱいだった。

そもそもあいつは、目算で百八十センチぐらいの身長はあった。大き過ぎるコートを着ていた。

なんであいつは、あんなにも鼻が高ったのか等色々と思いを巡らせた。

帰宅してもあいつのことが頭を過り次の就職先探しにイマイチ集中できずその日は、寝床についた。

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