小さい時にピアノ発表会やリコーダーのテスト等で息が詰まるほど苦しくなり
演奏がおぼつかなくなった経験はありませんか?
または、本格的に吹奏楽の練習をしたりバンド練習したりして本番前には
緊張のあまりガチガチで手が震え何もかんがえれなくなったりしたことありませんか?
私も過去にそんな経験があります。演奏前に気持ちを落ち着かせて舞台に上がっても
いざ何百人という観客の前に立つと頭が真っ白になったりするものです。
そんな状態を解消して最高の演奏をするために
少しだけアドバイスをしようってのが今回のテーマです。
目次
先生と著書の紹介
先に私が影響受けた先生と著書を紹介しておきます。
先生の名前は、 Kenny Werner 先生です。こんな人☟
これが日本語版の本です☟
私がこの方法を学んでいる時は日本語版はなかったのでこれでした☟
彼と本から何を学んだのか
この本の内容
上記で紹介した本のメインテーマとしては、
演奏者は本番で最高の演奏をすることを目的に日々、地獄のような練習に励んでいます。
しかし、現実は、あんだけ練習したのに思うように演奏できない人が多いのが現実です。
ケニー曰くそれはなぜかというと
- 一音でも間違えるとそれを気にして演奏中に不安が益々募る
- 偉大なミュージシャンのように演奏しなくちゃなどを思っている
- 間違えないか、失敗しないか等に集中して演奏している
大雑把に翻訳しましたがこのような心理状態では
とても自分の演奏することはできないとのことです。
改善方法①(メンタル編)
では、どうやって改善するのかというと
ケニー曰く本番中に考えることは、この音楽の素晴らしさに自分が一番癒されることだといいます。
本番の演奏中は、間違った音なんて一つもない、どの音を弾いても音楽は素晴らしいと考えることが
大切だと言っています。かと言ってめちゃくちゃに弾いていいわけではありません。
この音楽の素晴らしさを一番自分感じて演奏することにより
より良い最高のパフォーマンスができるようになります。
私の経験から言っても心を開放していない時の演奏は失敗しないか?が頭の大部分を占めそれを
回避するために必死に演奏していることがあります。そうすると、聴いている側もその必死さが
伝わりとても癒しに耽る暇もない演奏をすることになります。
なので、演奏する時は、自分の好きな曲を弾いてることが多いかと思います。
その大好きな曲を自分が聴いて癒されている時のように自分で演奏することがとても大切です。
これは意識してやると分かりますが自分の演奏に耳を傾け自分自身を癒していることに気づきます。
そして、その自分自身の癒しを周りのみんなと共有して共に癒されてる時が最高の状態です。
そんなこと言ってもどうやってその心理状態に持っていくのか?って疑問があると思います。
ケニー曰く毎日メディテーション(瞑想)をすることです。
音楽に間違いなんかない。そして、私は、素晴らしい人間で素晴らしい私が演奏するんだから
間違いない。全ての音は、素晴らしく癒しと平和をもたらしているの様なことを
一日15分ぐらい瞑想を通じて行うのです。
完全に洗脳教育的ではありますがその効果は絶大です。
これをやると自分自身の意識改革にも影響してより良い人生が歩めると思います。
是非とも瞑想を一日15分励んで実践してみてください。演奏者に幸あれ✨✨
改善方法②(演奏編)
改善①を通じて心は、最高のミュージシャンになったと思います。
でも、実際の演奏がダメじゃ意味ないじゃんって思った方もおられると思います。
それを改善する方法もケニーは紹介しております。ここが肝な気がします。
ケニー曰く演奏を改善する方法は
これに尽きるとのことです。みんなまだマスターしていない状態でスキル(演奏)披露するために
自分の演奏を聴いて癒されるレベルの余裕がないとのことです。
彼は、ジャズミュージシャンなので彼の例にはなりますがジャズにたくさんのスキルがあります。
アマチュアミュージシャンは、そのたくさんのスキルを少しずつかいつまんで全部やろうとしたり
するそうです。そうなると全てマスターしていないスキルなので全然ダメになり当然、自分自身を
癒すこともできないとのことです。
なので、私たちがやることとしては、
1つのスキルをマスターするまでその練習をやめないことです。
方法の手順が以下です
- ①マスターしたい希望のスキルをゆっくり練習する
- ②できるようになったら少しずつテンポ上げて練習する
- ③テンポ上げて間違えが増えてきたら①のゆっくり練習に戻る
- ④上記を繰り返し繰り返し行い自分の目標とするテンポまでできるようにする
- ⑤マスターするまで絶対にやめないこと
この法則に則ってやればケニー曰く達成することができるとのことです。
同じスキルをずっと練習するなつまんないと思うかもしれませんが、マスターした時の喜びは
半端ではありません。そのスキルを応用してどんな曲でもバンバン適用できます。
ケニー先生の経験談
私は、バークリー時代にケニー先生のグループレッスンを受講したことがあります。
そして、偉大なケニー先生の前でピアノを弾くってのはそりゃーもうとんでもない緊張でした。
だって死ぬほどうまい人の前で演奏するなんてめちゃくちゃ勇気のいることです。
まーその時は、案の定めちゃくちゃダメな演奏してケニー先生に途中で止められました(笑)
そして、メンタル的な話と理論的な話をされました。
その後、衝撃だったのが自分がマスターしたスキルは五連符を使ってアクセントを色々なところに
いれることによって新しい音楽性を生み出すことに成功したよと言って実演してくれました。
そして、この後の衝撃の言葉が
【これをマスターするために一年かかったよ】
でした。
あの偉大なケニー先生ですら一年も我慢するのだから私のような凡俗は
もっと忍耐強く一つのことに集中してマスターする必要があるなと思いました。
ありがとう、ケニー先生!!!
ケニーとの出会い
少しだけケニー先生にいくつまでの話をします。
私がバークリー生時代、彼が講師としてバークリーに迎えられました。
その当時、私は、ジャズが大好きでしたが昔のジャズばかり聴いていたので
知っている人といえば、マイルス・デイヴィス、ジョンコルトレーン、ビルエヴァンス等
もう亡くなっている方たちの音源ばかり聴いていました。
そして、この偉大な大先生のことは全く知りませんでした。周りの友人は、最先端のジャズにも
精通していたのでその友人たちから情報を得て彼の講座やライブに足を運ぶことしました。
先ずは、ライブを観に行った時の衝撃でした。力が全然入ってないようなのに力強い音だったり
優しいタッチの時は、音に芯が残っている状態なので弱く弾いてきちんと音が綺麗に聞こえる。
なにより完全に力の抜けたリラックス状態で演奏している彼に驚愕しました。
これは、本当に凄いなーって思いました。
その後、彼の演奏をYoutubeで漁って彼の演奏にハマりました。
その時に好きな映像をこれでした(今でも好きです)☟
色々な時間に彼が主催するワークショップがありましたので授業をサボってよく行ってました。
こんな素晴らしい先生の講義を無料で聴けるのに実際に来てる人は5-6人しかいなかった。
そして、ピアノ科からの案内でケニー先生のスペシャルレッスンの案内が届いた時に速攻で
応募しました。その時の話が上記で話した五連符スキルの話です。
締め
演奏する上での少しのアドバイスになったでしょうか?
このブログを読んで少しでも力になれたらいいなと思っております。
そして、上記の内容は、本の内容の一部のことと私の経験談を話しているので
もっとより詳しくメンタルスキルや、練習方法を学びたい人は、
ケニー先生の日本語版の著書を是非とも購入してより良い音楽ライフを送ってください。
お わ り